死体の学校/1938/ルイ=フェルディナン・セリーヌ
20世紀を代表する作家セリーヌの激越なる反ユダヤ主義パンフレの第二作目である本書は、全編に横溢する人種主義的攻撃言辞の奔流が、やがて混線、混濁、相互感染してゆくなかで、汚辱にまみれた人類史の「証言」の書として、いまだ聞き取り不可能な地帯を形成している。劇団解体社が近年取り組んできた「セリーヌの世紀」シリーズの蓄積の上に立ちながら、本作は、失われた未来へと向け蝟集する「わが人生の幽霊たち」、かそけくも憑-在するそれらの声の残響に促されつつ制作される。
- 日程/Schedule
- 2021年3月19日(金)・20日(土)・21日(日)3月26日(金)・27日(土)・28日(日)
- 各 19: 30 開演
- ※受付開始は開演の30分前、開場は開演の15分前です。
- ※劇場の構造上、開演するとご入場いただけない場合がございます。お早めにご来場ください。
- 会場/Space
- 左内坂スタジオ (東京・市ヶ谷)
- チケット/Ticket
- 一般 3,000円
- ※座席数が大変少なくなっておりますので、必ず事前にご予約をお願いいたします。
- ※2019年の「人体言語プロジェクト」で三部作通し券をご購入のお客様は、こちらの公演で使用いただけますので、ご予約の際にその旨ご指定ください。
- ポストパフォーマンス・トーク
- 各回上演後に企画ボード両名とともに、ポストパフォーマンス・トークを実施いたします。19日(金) 高橋宏幸 (演劇批評、本企画ボード)20日(土) 鴻英良 (演劇批評、本企画ボード)21日(日) 高橋宏幸26日(金) 鴻英良27日(土) 西堂行人(演劇批評)28日(日) 高橋宏幸+鴻英良
- ※感染対策として客席数を大幅に制限しての上演となります。お客様にも感染対策へのご協力をお願いいたしております。ご予約時に詳細をお伝えいたします。
- 予約・問い合わせ/Booking
- web専用予約フォームがございます。
- ◆人体言語プロジェクトvol.2予約フォーム→
- ◆E-mailでのご予約はこちらのアドレスから→
- ※件名に「人体言語プロジェクト 観劇予約」とお書きいただき、お名前、ご観劇日、枚数をご記入の上お送り下さい。
- ◆Phone/Faxでのご予約・お問い合わせは、03-6674-1290(解体社)
- ■構成・演出: 清水信臣
- ■出演:
- 熊本賢治郎
- 日野昼子
- 青田玲子
- 矢部久美子
- 森澤友一朗
- 毛利綾花
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- 杉浦千鶴子(ラドママプロデュース)
- ■スタッフ:
- [振付] 日野昼子
- [照明協力] 河合直樹 ㈲アンビル
- [音響協力] 落合敏行
- [宣伝美術] STUJIO TERRY “OVERGROUND”
- [制作] 森澤友一朗
- [企画ボード] 鴻 英良、高橋宏幸
- [制作・翻訳] 森澤友一朗
- ■助成: 芸術文化振興基金助成事業
■プロジェクト・メンバー募集
本企画「人体言語プロジェクト」への参加者を募っています。ご関心のある方は劇団までお問い合わせください。
■人体言語プロジェクト
本プロジェクトは、劇団解体社が長年にわたって取り組んできた独自の身体への視角に立脚しながら、「言葉が人体を引き寄せる」ようなプロセスを介して、個々の身体と特異な言語群との未聞の邂逅の地平である「人体言語」を開示せんと目論む連作プロジェクトです。国際的な連携のもと制作される各部は、それぞれデリダ、唐十郎、セリーヌ、の一冊の書物を主題として設定し、それらが共同体にもたらした縫合不能な傷跡がひとつひとつ切開されてゆくような場として構成されます。やがて一冊の書物へと至る人体の群れを凝視すべく、参画をお待ちしております。
【関連サイト】
【動画】Screening Retrospective/ 過去の公演映像を配信しています→youtube
website→
【Review】解体社ーセリーヌと「動物」をめぐって
/高橋宏幸氏, 2018年
【エッセイ】「剥製体」の現在
/清水信臣, 2016年